枯山のギフチョウ・2024

3月27日、静岡県浜松市 枯山
私の勤務先では、年始にその年の有給休暇を申請する事になっています。(変更も可)
以前、ギフチョウを撮りに行くために三連休を取ったら三日とも天気が悪かった事があったので、今年はあらかじめ水曜日を押さえておきました。

結果的にこれが奏功し、前日までの雨が上がって撮影日和に・・
・・と思いながら車を走らせていたら、前方に雲が広がり出し、中腹の空き地に車を停めて歩き出す頃にはベタ曇りとなってしまいました。
どうやら、静岡県西部や奥三河は、高気圧に覆われた時も雲が広がることがあるようです。

ミツマタの群落を抜け、1時間ほど歩いて車止めに到着。
途中で休憩しながら右の階段を登り切ると、少し陽射しが出て来ました。
しばらく様子を見ていましたが、晴れて来たのでアセビのポイントへ移動。

アセビは満開でヒオドシチョウが来ていました。
コツバメも吸蜜や占有行動に来ていました。

しかしギフチョウはなかなか現れません。
早めの昼食を取っていると、10:40になって最初の1頭が飛んで来ました。
同好の士と喜び勇んで撮影。
そのギフチョウはしばらく辺りを旋回して、アセビにやって来ました。

「やったー!これで安心して帰れる(?)」と皆で喜び合いました。

同好の士・5人が集まったので自己紹介し合いましたが、5人のうち豊川市在住者が私を含め3人いる事が分かり、お互いに苦笑しました。
しばらくすると複数の個体が飛び交うようになりました。

今年の初見日は、お会いした人によると15(16?)日だったらしい。
私は個人的に、この日(27日)が初見日になるだろうと思っていました。

12時ごろ、カタクリのポイントを回るため移動を始めました。
カタクリは全く咲いておらず、かろうじて蕾が一つ見つかっただけ。
この頃から曇りがちになりましたが、よく見かけるポイントで1時間以上粘ったところ、延べ5回オスが飛んで来ました。
杉や松などの常緑樹の梢を舐めるように飛んでいましたが、これは枝にとまっているメスを探しているのだと思います。

14時ごろ撤収。
お世話になった方々、ありがとうございました。

天候:曇りのち晴れ
本日見られた蝶類:ギフチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ、コツバメ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、GX45-175㎜、Nikon MIKRON 6×15

ベニシジミとモンシロチョウ

3月16日、愛知県新城市 桜淵自然公園
ようやく今年最初の蝶の撮影です。
これまでも野鳥の撮影中に蝶を見かけることはありましたが、最初から蝶を目当てに出かけるのは初めてです。
野鳥の撮影と同じような感覚で早起きして出かけたのですが、7時前に到着・・ちょっと早過ぎました。

公園内は菜の花が見ごろとなっていました。
時期的に随分早い気がしますけど。

枯草に紛れているキタテハを探したのですが、見つかったのはテングチョウでした。
「よっ、久しぶり。」という感じです。

9時前になるとベニシジミが飛び出しました。
この日は風が強かったので、風の当たらない日当たりの良い場所を探すと、案の定そこにいました。
毎年同じ場所で見つかります。
ベニシジミはオス3頭、メス1頭が見つかりました。

「モンシロチョウも発生しているだろうから見てみたい!」と思って歩いていると、肩越しにそのモンシロチョウが私を追い抜いて行きました。
ようやく1頭出て来たと思ったら数が増え、一番多い時で同時に3頭見られました。
オスが多かったようです。
これはナノハナの葉上から飛び立ったところ。

越冬蝶ではキタテハの他、アカタテハ、ルリタテハなども見られましたが、撮れたのはキタテハのみでした。
飛び立つところも撮影。

まだまだ撮影したいところでしたが、ここで時間切れ。
昼食に間に合うよう、11時過ぎに撤収です。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、テングチョウ、キタテハ、アカタテハ、ルリタテハ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ
本日見られた鳥類:イカル、アオジ、シジュウカラ、エナガ、ウグイス、ジョウビタキ、オナガガモ、ヒドリガモ、カワアイサ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG 9㎜、G12-60㎜、G45-175㎜、Nikon 8×20 HGL

ヒレンジャク

3月10日、愛知県豊橋市
この日も、昼食後に野鳥の撮影に出かけました。
2日連続は疲れるのですが、次の週末は蝶の撮影に出かけるつもりだったので・・

例によってシジュウカラなどを撮影していたのですが、いまいちパッとしません。
先日あまり撮らなかったヒレンジャクが、この日も予想に反して数羽集まっていたので、カメラを向けてみました。

公園内を歩いていると、歩道にひらひらとムラサキシジミが落ちて来ました。
最初は翅を閉じたまま横倒しになっていましたが、しばらく見ていると起き上がって翅を開きました。
気温は10度前後で風が冷たかったのですが、元気に飛んで行きました。

ヒレンジャクの来るポイントに戻ってみると、撮影していた人たちは次第に数が減って、やがて貸し切り状態に。
最終的にかなり低い所まで降りて来てくれました。
枯れたヤドリギとの組み合わせを狙いました。

ヤドリギからヤドリギへと飛び回るところを撮影。
私が帰る16時前まで、ヒレンジャクの活動は続きました。
ねぐらへ飛んで行くところを見届けたかったのですが、ここで時間切れ。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:ムラサキシジミ
本日見られた鳥類:ドバト、キジバト、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、ビンズイ、ツグミ、カワラヒワ、ハクセキレイ、ヒレンジャク
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG 9㎜、G45-175㎜、G100-300㎜、Nikon MONARCH 8×30

シジュウカラとヤマガラ

3月9日、愛知県豊橋市
この日は早朝から野鳥撮影です。
そろそろ蝶の様子も気になるのですが、もう少し鳥たちと付き合う事にしました。

松の木にシジュウカラやヤマガラ、メジロが来ていました。
何を探しているかと言うと・・
実から薄皮をはぎ取って、先についている栄養のある部分(?)を食べていました。
これまであまり気にしたことはありませんでしたが、松の実ってそういう構造をしているのか。

ヤマガラもやって来ました。
撮影していると同好の士がやって来て、レンジャクがいないか聞いて来たので、すぐ近くの高木にいるのを教えてあげました。
彼女(女性でした)は、後から来た男性と地面に水を撒いて、それを飲みに来るレンジャクを撮影していました。
私は「やらせ写真」を撮りたくないのと、彼女たちが騒がしいので、少し離れた場所に転戦。

ヤマガラ、シジュウカラの混群が地上で餌を探していました。
ビンズイ君は、あいかわらず警戒心が薄いです。

数羽の群れを作って歩き回り、伸び始めた若草の蕾を啄んでいました。
やがてそのうちの1羽が羽繕いを始めました。
春が来ると、彼等ともお別れ・・

天候:晴れ
本日見られた鳥類:ハシボソガラス、ドバト、キジバト、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、アオジ、ビンズイ、ツグミ、カワラヒワ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、ヒレンジャク
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、G45-175㎜、G100-300㎜、Nikon MONARCH 8×30

ウグイスとシジュウカラ(LUMIX G99D初撮り)

3月3日、愛知県豊橋市
昼食後、野鳥たちの様子を見に行きました。
GH5Ⅱのサブ機としてG99Dというカメラを手に入れたので、その初撮りです。
これはちょっと面白いカメラなので、今度時間があれば詳しくレビューしたいと思います。
出発時の気温は7℃で、日射しがあって寒さは感じませんでした。

公園に到着してみると、レンジャクを狙っているのでしょうか、カメラマンが大勢集まっていましたが、私は別のものを撮ることにしました。
シジュウカラのペアが餌を探していました。

地上に降りたり、時おり2羽で追いかけ合ったりしていました。
いつも声がすれど姿が見えないウグイスが、めずらしく開けた場所に出て来ました。

ウグイスはG99D + 100-300㎜、ISO=6400での撮影です。
私はどのカメラでもノイズリダクションの効き目を落として使っていますが、G99Dの高感度特性はGH5Ⅱとあまり変わらないようでした。

すぐ近くに飛んで来たシジュウカラが、私の存在に気がついて警戒音を出しているところ。
薄暗い場所で餌を探していたエナガが、木の枝から毛虫を「ベリベリ・・」と剥がして食べていました。

シジュウカラを撮影していると、それを追い払ってシロハラが飛んで来ました。
シロハラとしては、ときおり地上に降りて来るシジュウカラが目障りなようです。
自然観察していると、毎回色々なドラマがあります。

都会の片隅で餌を探す小鳥たち・・
冬の西日を受けて輪郭が輝いていました。

15時を過ぎると鳥の声が聞こえなくなったので撤収です。

天候:晴れ
本日見られた鳥類:ドバト、キジバト、シジュウカラ、ジョウビタキ、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、アオジ、ウグイス、カワラヒワ、ビンズイ、トビ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、G PZ45-175㎜、G100-300㎜、Nikon 8×20 HGL