朝型・自然観察

7月27日、豊川市
この日は早起きして近くの公園へ行きました。
到着したのは6:00。

早速樹液の出ているクヌギ林を覗いてみると、サトキマダラヒカゲが何かを追いかけていました。
とまったところを見ると、ヒメジャノメでした。

サトキマダラヒカゲは3頭いて、お互いに追飛したり、他の種類を追い回していました。

それらの種類より高速で飛び回っているのがヒカゲチョウでした。
よく見るとこれも3頭いて、そのうち2頭のツーショットが撮れました。
上(手前)がオスで、下(奥)がメスの様でした。

オスが地表近くで吸汁を始めたので、マクロレンズでクローズアップを狙ってみました。
モニターで拡大して見ると、複眼に細かい毛が生えていました。

道路脇のススキにヤマトシジミがとまっていて、朝の光を浴びていました。
雰囲気が出るよう、広角レンズを開放絞り近くで使ってみました。

目線より少し高い位置にコチャバネセセリの巣がありました。
ファインダーを覗いた時、一種の詩情を感じました。

低い位置にもありました。
なぜかペアで見つかる事が多いです。(偶然?)

この日は朝から買い物に行きたかったので、8:30に撤収!

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、G MACRO 30㎜、G100-300mm、Nikon 8×20 HGL

真夏のクロツ・クエスト

7月20日、静岡県浜松市
愛知・静岡・長野県の県境付近には、絶滅危惧種であるクロツバメシジミ(通称クロツ)がいます。
2010年代にその生息地探しに熱中した事がありましたが、ここ数年はその時見つけたポイントに出かける事が多くなっていました。
これではいけないという気になったので、初心に戻って久しぶりに「クロツ・クエスト」に出かける事にしました。
・・って、こんな暑い時期にやらなくても(笑)。

過去の実績としては8月の第一週にクロツバメシジミの第三化が見られる事が多かったのですが、今回はそれより2週間ほど早めという事になります。
果たしてどうなるでしょうか?
その前に、この付近を電車で通るたびに気になっているコオニユリの群落を訪れてみると、チャバネセセリが吸蜜にやって来ました。

2頭が時々追飛したりしながら吸蜜していましたが、これは花びらに垂れて来た蜜を吸っているんだろうか?

さて、気が済んだので、クロツバメシジミの食草であるツメレンゲやベンケイソウを探して道を進みます。
舗装道路の真ん中に何か落ちていると思ったら、アシダカグモと、その周りを歩き回っているオオクロモンベッコウ(オオクロモンバチ)でした。
クモは既に身動きできない状態で、オオクロモンベッコウは辺りを歩きながら、時々自分の脚の関節を舐めていました。

・・さらに道を進むと、今度は何か鮮やかな色をしたものにコミスジが纏わりついているのに出くわしました。
一体何だろうと思って双眼鏡で確認すると、車に轢かれたカエルの死骸なのでした。
コミスジは、こういう類も好物のようです。

さらに進むと、広場の横の石垣にクロツバメシジミがいるのが見つかり、ひとりで喜びました。
羽化したての様な新鮮なオスでした。

さらに1区間歩いて、なじみの生息地を訪れる事にしました。
1カ所目は全くクロツバメシジミの気配なし。
2カ所目では複数のオスがヒメジョオンに吸蜜に来ていました。
中脚で複眼や触角の手入れをしている個体もいました。

天候は晴れたり曇ったりの繰り返しでしたが、汗が止まらなくなり、用意した水1Lを飲み干してしまいました。
歩いていると足が重くなって来て、これは例の「ぬりかべ」が出て来る兆候だと思って早めに撤収。
案の定、帰りの電車の中で足が攣りました。

豊橋まで引き返して本屋に寄り道し、ナショナルジオグラフィックのバックナンバーを購入。
(オオカバマダラの記事があったので)

駅前でヤマトシジミとムラサキツバメを確認。
マテバシイが豊川行きバス停の前に植えられていて、これを食樹とするムラサキツバメを稀に見かけます。

天候:晴れ時々曇り
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、ツマグロヒョウモン、ヒメウラナミジャノメ、クロツバメシジミ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、G MACRO 60㎜、GX45-175㎜、Nikon 8×20 HGL

G MACRO 30㎜を試す

7月14日、愛知県豊川市
このところ遠征ばかりになってしまい、足元の自然観察が疎かになってしまいました。
三連休の中日、朝から雨模様なのですが、この日しか時間が取れなかったので午前中に地元の公園を覗いてみました。
空は雲が一面に広がっていましたが、雨の心配は無さそう。
と思っていたら、途中で小雨が降る時間帯もありましたが・・

先日中古レンズの2本セットを手に入れたのですが、まだ使っていなかったので、そのうちの1本である30㎜レンズを持って行く事にしました。
これはフルサイズ換算で60㎜相当となるマクロレンズです。
昆虫写真には45㎜のマクロレンズが適していると思いますが、銀塩写真時代に60㎜のマクロレンズを買ったのに全く使いこなせかった経験があり、再挑戦してみようという変な気を起こしたのです。

この公園には樹液を出しているクヌギがあるのですが、カブトムシ目当てに早朝から人が来ているためか、それとも天候のためか、蝶の姿はありませんでした。
道路脇のヒメジョオンの花の上で、ヒメウラナミジャノメが翅を広げていました。
G MACRO 30㎜でも撮影。

池の畔ではウスバキトンボが休んでいました。
あまりトンボには興味が無いのですが、その気になって探してみると身近な所にいろいろな種類がいるようです。

ススキの群落ではクロコノマチョウの幼虫がたくさん見られました。
歩いていて前方に何か違和感を感じると思ったら、道路脇の小さな草地でヤマトシジミが交尾していました。
天候が悪いにもかかわらず、他の個体も活発に活動していました。

クスノキの葉の上では、アオスジアゲハの若齢幼虫が見つかりました。
まだ小さいのに、一人前に(?)糸を吐いて作った台座の上に鎮座していました。

出発前はあまり期待していなかったのですが、まずまず収穫のある一日でした。
昼前に撤収。

天候:曇り一時小雨
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、クロアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、G MACRO 30㎜、GX45-175㎜、Nikon 8×20 HGL

大失敗のオオムラサキ遠征

7月6日、長野県
性懲りもなく、またまたオオムラサキを目当てに遠征です。
飯田線の各駅停車は、途中から乗客が私一人という状態になりました。
この日は予想よりも天候が悪く、北上して行くにつれてベタ曇りとなり、だんだん不安になって来ました。

最寄駅から、Google-mapで目星をつけていたポイントを目指します。
この頃には天候はいくぶん回復して、薄日が射すと共に、むわっとした熱気が地面から上がって来ました。
目当ての地点はGoogleに写真を撮られた年から大きな変化はなく、クヌギ・コナラ・ニセアカシヤ(?)などの混合林が広がっており良い感じでした。
ウロウロしていると一度だけオオムラサキが旋回して来て喜びましたが、その後が続きません。

この日の目標は、樹液を出しているクヌギの発見でしたが、いくら探しても見つかりません。
というか、樹液の匂いもしません。
そうこうするうちにまたまた天候が怪しくなって来て、引き返すことにしました。

昼頃になるとパッと太陽が顔を出し、コミスジなどが一斉に出て来ました。
コミスジの求愛のダンスが見られました。

オナガアゲハも渓流沿いに飛んで来ました。
飛んでいるところを何とか撮影。
気温が上がると下草で休む様子も見られました。

結局、この日見られたオオムラサキは延べ2頭だけ。
結果論ですが、最初に飛んでいる個体を見つけたポイントで粘るべきだったかも知れません。

午後遅くまで粘る覚悟で来たのですが、今にも雨が降りそうな空模様となったので撤収。
皮肉な事に、電車に乗ったと思ったら晴れて来ました。

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、オナガアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、テングチョウ、ミスジチョウ、コミスジ、オオムラサキ、アカタテハ、サカハチチョウ、ルリシジミ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、G100-300mm、Nikon 8×20 HGL