キタキチョウの羽化と交尾ラッシュ

9月27日、愛知県豊川市 → 新城市

この日も夜明け前から、クロコノマチョウの蛹を見に行きました。
23日の段階で5つ残っていましたが、1つは健在、2つは羽化して抜け殻になっていました。
イノシシが荒らし回ったのか、ジュズダマが横倒しになって、残り2つは行方不明になっていました。
しかし、別の場所にまた新しく2つの蛹が出来ていました。

他の蛹に頭突きしていた幼虫は、その場で蛹になったようです。
(どうやら邪魔だったらしい)
ウラギンシジミの蛹は1つが抜け殻に、残り2つは行方不明になってしまいました。

ここでスパッと諦めて、新城市の彼岸花群生地に転戦・・。
到着は7時過ぎでした。

最初のうちは晴れていたのですが、殆どの時間はベタ曇りとなり、目当てのアゲハ類は非常に少なかったです。
マメ科の植物が繁盛している休耕田を見に行くと、キチョウ(キタキチョウ)の天下となっていました。
一度に確認できたのは15頭。

交尾ペアも2組見られ、いずれもメスは羽化直後でした。
うち1頭は蛹から片方の羽が抜けきらない羽化不全でしたが、交尾を続けていました。
(そのすぐ上に羽化間近の蛹があるのに、後で気がつきました。何というドジ。)
他のオスが何度も絡んで来るので、その瞬間を撮影。
羽化直後のオスに他のオスが誤求愛する様子も見られました。

身近な場所で人知れず数多くのドラマが展開されているなあ。と、あらためて実感。
集落総出の稲刈りが始まったので、10時過ぎに撤収!

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:アオスジアゲハ、キアゲハ、ジャコウアゲハ、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、キチョウ(キタキチョウ)、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

クロコノマチョウの羽化

9月23日、愛知県豊川市
この日もクロコノマチョウの蛹がどうなったか見に行きました。
気合を入れて5時過ぎに出発です。

ところが、4つ残っていた蛹のうち2つは、もぬけの殻になっていました。
「しまった!昨日来ればよかった!」と思いましたが、後の祭りです。
残りの2つはやや黄色っぽくなっていましたが、羽化の気配なし。

がっかりしましたが、1mくらい離れた下草に枯葉の様なものがぶら下がっているのが目につきました。
まさか・・と思ったら、羽化直後のクロコノマチョウでした。
30㎝くらい離れたところに抜け殻がありました。
今まで、存在に私が気付いていなかったようです。
さらに、周囲には羽化していない蛹が3つありました。

1枚目の写真は、F11まで絞り込んで撮影。レンズは50-200㎜で、もちろん三脚使用。
2枚目の写真は、G99Dの「深度合成機能」で深いピントを得ました。・・ほぼ同等の結果に見えます。

この個体は6:44には処女飛行し、8:15に突風が吹くと飛び立って茂みの中に入ってしまいました。
残りの蛹がどうなるか楽しみです。
終齢幼虫も見られたのですが、蛹に頭突き?をする様子も見られました。
この行動の意味はよく分かりません。

ウラギンシジミの蛹は変化なし。
新たに2つの蛹が見つかりましたが、いずれも葉の表面でした。
これまでの30年間、葉の裏面ばかり探していたのは何だったんでしょうか?
成虫も3頭確認。

ムラサキシジミは蛹(前蛹?)になったようですが、アミメアリが群がってすごい事になっていました。

天候:曇りのち時々晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、クロアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ミドリヒョウモン、クロコノマチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、チャバネセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

夜明け前の羽化

8月30日、愛知県豊川市

この日は、先週見つけたアカボシゴマダラの蛹がどうなったか、見に行きました。
早朝に羽化することは分かっているので、5時前に出発。

・・と思ったら、見つけておいた3つの蛹は全て羽化して空っぽになっていました。
がっかりしてふと別の木を見ると、そこに羽化直後のアカボシゴマダラがいました。
時刻は05:10。
って、まだ夜明け前ですよ!
既に翅を開いたり閉じたりしていて、羽化してから時間が経っている様子。
ということは4時台に羽化した訳ですね・・

この日、蛹の抜け殻は計6個も見つかりました。
まだ羽化していない蛹も1つありました。

クサギのポイントではモンキアゲハやカラスアゲハが見られました。
カマキリに捕まって、食べられている個体もいました。
路上には、その翅が落ちていました。

道路に水が染み出しているところでは、シオカラトンボの打水産卵が見られました。

ダイミョウセセリの飛翔写真などを撮り、帰ろうとしたらアカボシゴマダラがクヌギの樹液に来ました。

10時前に撤収。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

アゲハチョウの羽化・連続写真

9月14日、愛知県豊川市
性懲りもなく、アオスジアゲハの羽化を狙いに公園に向かいました。
今度こそ羽化する瞬間から撮影しようと、夜明け前から行動開始です。
前日は仕事の都合で撮影に来れなかったので、この日が駄目なら諦める覚悟でした。
さて、その蛹を見に行くと・・まだ羽化していないどころか、全く変色せず緑色のままでした。
見つけてから13日が経過しているのですが、まだ早いという事でしょうか?

仕方が無いので、他のものを探しに歩き始めると・・

ホシヒメホウジャクの幼虫がヘクソカズラの蔓にいたので撮ろうと思ったら、すぐ近くにアゲハチョウの蛹があるのに気がつきました。
しかも、翅の模様が透けており、間もなく羽化しそうな状態でした。
これは千差一隅のチャンスです。
時刻は6:10。

6:30から7:00ごろに羽化するだろうと読んで三脚をセットして待っていたのですが、なかなか変化が無く、今日は羽化しないのではないかと思い始めました。
散歩している人たちは、不思議そうな顔をして通り過ぎる人もいましたが、中には何を撮っているのかと聞いてくる人も結構いました。
その相手をしている間もチラチラと蛹の様子を窺ったのですが、変化がありません。

しかし、8:30ごろ腹部の節の間隔が変化してきていることに気がつき、再び集中して待つことに。
すると9:00ごろに蛹のある蔓全体が「ブルブルッ」と振動したので驚きました。
これはいよいよだと思って待っていると、蛹の先端が静かに割れて頭部が出て来ました。

息を呑んで見ていると、スルスルと出て来ました。
蛹の抜け殻の中に羽化便をして、外に出て来ました。
一連の変化は、決して大げさではなく、何か神聖なものを見ているような気持でした。

羽を伸ばし切ってしばらくすると、先日のアオスジアゲハの時と同じように、さかんに翅を半開きにしたり閉じたりしていました。
途中で突風が吹いて来てヒヤッとしましたが無事でした。

風が吹いた後、90度回転して翅の裏面が見えるようになりました。
翅が伸び切って、堅くなるのを待っているところ。

あえて通行人を背景に入れたカットも撮ってみました。
なぜ真横から連続写真を撮らなかったのかと思われたかもしれませんが、すぐ右側にフェンスがあって右に回り込めなかったのと、左から撮るとフェンスが画面に入るのを避けた訳です。

充分撮影したので、ここで別のものを撮るために移動。
ルリタテハの幼虫がどうなったか見に行くと、殆どは中齢~終齢となっていましたが、蛹も見つかりました。
初めて見る本種の蛹は、木彫りの彫刻の様でした。

ムラサキシジミの幼虫もかなり大きくなり、多数の蟻の家来を従えていました。
ここで時間切れ。
家族と一緒に昼食を取るため撤収です。

天候:曇りのち晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、ヒメウラナミジャノメ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G MACRO 30㎜、G12-60㎜、GX45-175㎜、Nikon 8×20 HGL、Gitzo GT1544T

アオスジアゲハの羽化

9月11日、愛知県豊川市

9月1日と7日に見つけたアオスジアゲハの蛹ですが、そろそろ羽化する頃です。
実は8日(日曜)の午後にも様子を見に行っており、その時点では2つとも色味などに変化が無い事を確認済みでした。
つまり、9日に羽化することは無い。
10日は天候不安定で、未明に雨の予報。

・・ということは、2頭のうちAの個体が11日に羽化する可能性が高い、と見当をつけました。
平日ですが、早起きして仕事前に撮影に行くことにしました。
蛹から出てくる瞬間からの連続写真を撮ろうという計画でした。

早起きしたつもりが、駐車場に到着するのが6時前になってしまいました。(これが大失敗)
嫌な予感がするので、早歩きで蛹のあるポイントに向かうと・・
Bの個体が既に羽化して、翅を伸ばしているじゃーあーりませんかー!!

やはり予想は正しかった(予想とは違う方の蛹でしたが・・)!という喜びと、もう少し早く来ればよかった!という後悔が同時に沸いて来て、一人で身もだえしました。
しかし考えてみれば、この日に来なければ蛹の抜け殻だけ見る事になった訳なので、これはラッキーというものです。

・・気を取り直して撮影開始。
ちなみに、もう一方の蛹(A)はまだ変化なし。
そちらは最短でも蛹化から11日経っていることになります。

しばらくすると、翅を少し開いたり閉じたりするようになり、何か自分の体に問題が無いか確認しているようでした。
透明っぽい羽化便(尿?)を二度ほどしたのですが、撮り逃してしまいました。

7:30ごろに少し移動。
ここで時間切れとなり、仕事があるので撤収することにしました。
無事に大空に羽ばたいて行く事を祈りながら、その場を離れました。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アオスジアゲハ、モンキアゲハ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、GX45-175㎜、Nikon MIKRON 6×15、Gitzo GT1544T

アゲハチョウとアカボシゴマダラの羽化

9月7日、愛知県豊川市
先週見つけたアオスジアゲハの蛹が気になるので、夜明け前に家を出て公園に向かいました。
本種の蛹の期間は、夏場の飼育下で10~14日とされているようです。
この日に羽化してもおかしくはないだろうと考えました。

アオスジアゲハの蛹は、色合いに変化はなく、まだ羽化は先の様でした。
近くで2つ目の蛹を発見。

他に何かいないかなと思って遊歩道を歩いていると、羽化したてのアゲハチョウが翅を伸ばしているのが見つかりました。
最初は翅がヨレヨレでしたが、カメラをセットしているうちに伸びて来ました。

さらに捜索を続けると、エノキの枝にぶら下がっているアカボシゴマダラが見つかりました。
こちらも羽化したての様で、すぐ右に抜け殻が見えます。

撮影していると、間もなく葉の上によじ登って行きました。
何度か他の場所を見に行ったりしましたが、この個体は9:15ごろ短い飛行を繰り返すようになり、やがて飛んで行きました。

8:00過ぎ、ピカピカの別個体が、日陰のうす暗い場所にいるのに気がつきました。

「まさか、キミも羽化したてじゃないよね・・?」

と思いましたが、すぐ横に蛹の抜け殻があって、またもや驚きました。

ルリタテハの幼虫は順調に成長中。

太陽の位置が高くなり気温も上昇すると、活動する蝶の姿も目立つようになりました。
アゲハチョウが、道端の湿った苔のある場所で吸水を始めました。
おしっこを勢いよくするので、その瞬間を狙いました。
9時半ごろ撤収。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、アカボシゴマダラ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、GX45-175㎜、Nikon 8×20 HGL、Gitzo GT1544T

ミズイロオナガシジミの羽化

5月25日、愛知県豊川市
今年は蝶の季節の進行が速いようで、どうも私の方が追い付いていない気がします。
例年この季節に発生し始めるのが、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミといったゼフィルスの仲間です。
という訳で、これらを目当てに市内の公園を訪れました。

到着したのは例によって早朝・・
ポイントを見て回ったのですが、思いのほか風が強く、お目当てのゼフィルスの仲間はなかなか見つかりません。

樹液を出しているクヌギを見て回ると、最初アカタテハが来ていたのですが、その個体はすぐに飛んで行ってしまいました。
少し離れた場所でしばらく様子を見ていると、黒い蝶が飛んで来て私の体にまとわりつきました。
ルリタテハかと思ったら、今季初見のヒオドシチョウでした。

一度近づいてしまうとこちらの存在を気にしなくなるので、超広角でも撮影。
体が温まると、クヌギの幹に陣取って樹液を吸い始めました。

林道わきのハルジオンにモンシロチョウが来ていました。
モンキアゲハやカラスアゲハがまだ生き残っていて、水が染み出した路上で時おり吸水していました。
近くの水溜まりでテングチョウが吸水していたのですが、トノサマガエルが飛びついて食べられてしまう場面を目撃し、仰天しました。
(写真には直後の姿しか撮れず)

別の場所に転戦しようかと考え始めた頃、道路脇のササに羽化直後のミズイロオナガシジミがいるのを見つけ、狂喜しました。
以前このフィールドで羽化直後の個体を撮影して以来、同じ場面を撮ろうと探し続けて、ちょうど10年目のことでした。
10年前は翅を伸ばし始めたところでしたが、今回は既に伸び切っているところでした。

羽化する時間帯・前後の天候・周囲の状況が前回と共通だったので、今回の観察には意味がありました。
この個体は10分ほどで草地の中に飛んで行きました。

他のゼフィルスがなかなか見つからなかったのですが、帰り際にクヌギの高い場所でようやくウラナミアカシジミが見つかりました。
しかし、位置が悪いのと風が強くて、証拠写真を撮るのが精一杯でした。
アカシジミやミドリシジミは気配なし。

11時過ぎに撤収。

天候:晴れ時々曇り
本日見られた蝶類:モンキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、テングチョウ、アカタテハ、ヒオドシチョウ、コミスジ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、トラフシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、GX45-175㎜、G100-300㎜、Nikon 8×20 HGL