“05”カメラバッグを自作する

昨年末に“03”カメラバッグを自作したのですが、普段使いできるバッグが欲しいという事で、“05”バッグを自作してみました。
名前の由来は、DOMKEのF-5XCをモチーフにしているからです。

・写真は左が”03″、右が”05″。

F-5XCは、外部ポケットが浅く、中に入れた物が落ちそうなのと、メイン気室の開閉がファスナー式なのが嫌なので購入しませんでした。
だったら自分で作ろうという訳です。

例によって、豊橋市の「江戸っ子・豊橋店」を襲撃して材料調達。
シベリウスの交響曲を聞きながら、毎晩手縫いで作業を進め、のべ35時間ほどで完成です。

現在、買い物や街歩きで活躍中。

DOMKE F-3を復刻する(その3・最終回)


さて、F-3の本体がほとんど完成したので、付属品の制作に取り掛かりました。

【サイドポーチの裁断】

オリジナルのF-3にはかなり大型のサイドポーチが付属していましたが、私がここに入れるのは水筒なので、それにあった大きさにしました。

【サイドポーチの縫製】

このあたりの作業はかなりスムーズ・・に行くはずが、予想以上に時間がかかりました。
水筒の重量がダイレクトに縫製の糸にかかるので、かなり厳重に縫製しています。
休みの日に5時間ぶっ通しで縫っていることもありました。

【端部の始末】

ポーチの内側の端部は、グログランテープで始末しました。
(初めてグログランテープが役に立った。)

【縫製位置がおかしいことに気が付く】

この期に及んで、ストラップ通しの位置がおかしいことに気が付きました。

 「ありゃ?」(2回目)

泣く泣く糸をほどいて縫製をやり直しです。

【肩当ての加工】

・・肩当ての製作途中の写真を撮るのを忘れていました。
これは、千枚通しで、ボタンを取り付ける穴をあけているところ。
オリジナルのF-3はストラップに滑り止めが直接縫い付けられていましたが、着脱式にしました。

【ボタンの取り付け】

専用のポンチでボタンを留めているところ。
なぜ手袋をしているかというと、この直前に左手の人差し指を思い切り金づちで叩いたからです!
(よく骨折しなかったものだ)

【ポーチと肩当ての完成】

ということで完成!

【本体とドッキング】

本体に装着したところ。

これで本格的に使用できる状態になったので、2025年12月29日の撮影から運用を開始しました。
本体の制作時間は39時間。
サイドポーチと肩当ての制作時間は14時間。
あわせて53時間かかりました。
使った糸の長さは約120m。

使ってみた感想は・・恐ろしく軽いです。
あと、ストラップが斜めについているので、ウェストハーネスの効果と相まって、体にフィットします。

・・そうそう、こいつの名称ですが、DOMKEの名前を使うのは問題だと思うので、“03(ゼロスリー)カメラバッグ”と名付けました。
0は“ゼロから作った”という意味と、オマージュの頭文字である“O(オー)”にかけています。
3は、もちろん、オリジナルのF-3の“3”の意味です。

DOMKE F-3を復刻する(その2)


・・前回の続きですが、ストラップの生地・その他を調達するため、再び豊橋市で買い物です。

ストラップは着脱できるよう、登山用のカラビナを購入。
ジュラルミン製で、横方向で700㎏の荷重に耐えるという代物です。
1つ1500円也。

【本体の仮組み】

主要パーツの縫製前の姿。
裏返しの状態です。

【本体の縫製】
いよいよ主要パーツの合体です。
生地やベルトが重なった部分ができるので、手縫いでは大変でした。

トイレットペーパーの芯を重ね、針の頭(お尻?)に当てて押して行くのですが、針が芯を貫通して指に突き刺さることもありました。
(夜中に一人で絶叫!& 流血!)

【端部の始末】
生地の端部は、そのままだと、ほつれてしまいます。

端部を始末するため“グログランテープ”というナイロン製の生地を買ったのですが、幅が狭くて使えず、トリムの生地で覆って縫い付けました。

【本体の縫製完了】
縫製が完了した状態。

まだ裏返しのままです。

【本体完成】
表に返す瞬間は、さすがに緊張しました。
何か間違えていたらどうしよう・・

幸い、大きな失敗はなかったようで一安心。

中仕切りは、オリジナルのF-3は縫い付けでしたが、生地が多く重なるので手縫いでは無理と判断しました。
代わりにF-2用の中仕切りを装着。

小さな内ポケットもつけました。

本体はこれでほぼ完成ですが、実際に使用するには肩当てと、飲み物を入れるポーチが必要です。

・・ということで(その3)に続く。

DOMKE F-3を復刻する(その1)

2025年11月22日~12月11日

私は1989年以来、DOMKEのカメラバッグを愛用してきました。
これまでに2台を使いつぶし、現在はF-2BBとF-3Xをメインに使用しています。
1989年、購入するか迷った機種にF-3(F-3Xの原型)とF-320という機種があり、そのとき買わなかったことが心残りでした。
両方とも現在は廃番となっていて、新品はおろか中古品の入手も困難です。

しかし、先日F-3Xの修理を行ったのがきっかけで、自分で復刻すればよいと気が付きました。
そんなことして法律的に問題ないのかという疑問が湧きますが、以下の2つの理由で問題ないと判断しました。

・これは私のオリジナルではなくDOMKE製品に対するオマージュであると公表している。
・制作することによって不当な利益を得ない。
 (販売せず、ブログに掲載することによる広告収入も得ていない。)
これが問題というなら、アニメキャラのイラストを描いたりフィギュアを手作りしてネットで公開している人は全員問題でしょう。

【1.コンセプトを決める】
そうと決まれば、まず必要なのはコンセプトです。
単純にF-3の復刻を目指してもよいのですが、実用品として使うつもりで、細部を自分なりにリファインすることにしました。
使用しているF-3Xで不満なのは背が若干低く、望遠レンズ付きのカメラの収納がややしづらいことです。
よって、少しだけ背を高くすることにしました。

縫製はすべて手縫いと決めました!
自宅にはミシンもあるのですが、自分の力だけで作ると決めました。

【2.デザインを決める】
次にデザイン(カラー)ですが、パソコンのマウスで簡単なイラストを描き、色の組み合わせを考えることにしました。

街で見かける車はツートンカラーが多いようなので、普段から目を光らせてチェックし、何種類かの気に入った組み合わせを描きました。
最終的には、洋裁用品店にあった生地の色から決まったのですが、こういう事を考えるのは楽しいです。

【3.モックアップ作成】
次にパソコンで簡単な展開図を描き、必要なパーツと寸法を考えました。

さらに、実際に作る手順を確認するため、新聞紙で実寸大のモックアップを作りました。

【4.裁断】
モックアップから細部の寸法と手順を修正し、生地の裁断に取り掛かりました。
生地は9.5号帆布です。
DOMKE製品は8号帆布かそれ以上の厚さがありますが、手縫いするにはこれが限界と判断しました。

母が使っていた竹製の物差しと裁断バサミが大活躍です。
(両方とも昭和20年代の製品!)

【5.ストラップ取り付け部の縫製】

底部をぐるりと回るように、ストラップ取り付け部を縫製しました。
世の中にはこれを側面にちょっとだけ縫い付けた製品がありますが、私はあれを見るたびに不安で仕方ありません。
もちろん復刻版もF-3と同じ構造にしました。

【6.フラップの縫製】

F-3のフラップ(蓋)は背面と一体だったようですが、縫製に不安があったので、現行のF-3Xと同じく分割することにしました。
内側のポケットは、F-3は天面にありましたが、これもF-3Xと同じようにフラップの先端側に配置しました。

【7.トリムの裁断】
トリム(ふちどり)は11号帆布を使用しました。
幅は15㎜(一部は10㎜)、内側に折り曲げた部分は10㎜です。

アイロンをかけ、洗濯ばさみでしつけをしているところ。

【8.主要パーツの縫製】
毎晩、仕事が終わってから1,2時間ずつ、般若心経を唱えながら縫製を進めました。
・・もはや宗教行事に近い(笑)。

底面と側面、背面、前面、フラップのトリムまで縫製したところ。

【9.金具の取り付け部】

これらはフラップの留め金具と、ウェストベルトの取り付け金具。
25㎜幅のベルトで取り付け部を縫製。

【10.ショルダーベルトが短いことに気が付く】

ここに来て、ショルダーベルトの長さが全然足りないことに気が付きました。

「あれっ!?」

・・(その2)に続く。

DOMKE カメラバッグの修理

1999年から愛用してきたドンケのカメラバッグ(DOMKE F-3X)ですが、体にこすれる部分がボロボロになって来ました。

ポケットに入れたものが落ちるのと、メインの気室の底面にも穴が空いてしまいました。
常に左肩に下げているので、同じ場所が集中的に擦り切れています。
という訳で一念発起して、大手術を行うことにしました。

まずは裁縫道具店で買い物・・
豊橋駅近くの「江戸っ子 豊橋店」という店で購入しました。
外観に合わせた青味のある帆布と、太めの縫い糸、カーブ針を所望。
お店の人は、ボロボロのバッグを下げた怪しい風体の男にも、親身に相談に乗ってくれました。
さて、いよいよ手術開始。

1.傷んだ生地を大胆に切り取ります。

「うわ~、こんなんして大丈夫か?」

2.次に、採寸して帆布を切り出し、ポケット部分の内装を組み立て。

白い糸で仮組の縫い付けをします。

3.これをポケットの内側に当てがい、外装の切り口に沿って縫い付けます。

本体側にも縫い付けましたが、もともと内部に固定式の仕切りがあるので縫うのが地獄でした。
あと誤算だったのがカーブ針の穴が小さく、縫い糸が入りませんでした。
仕方ないので普通の針で作業。

何度も指に針を突き刺しながら、何とか作業終了。

4.本体底面と背面の破れに対しては、外側から帆布を当てがい、縫うことにしました。

一部はポケットも覆うことにしました。

5.完成

ん~、ま~、見かけはともかく、自分としてはよくできたかな。

機材:Panasonic G99D、DG Macro45㎜、GITZO GT1544T