2025年11月22日~12月11日

私は1989年以来、DOMKEのカメラバッグを愛用してきました。
これまでに2台を使いつぶし、現在はF-2BBとF-3Xをメインに使用しています。
1989年、購入するか迷った機種にF-3(F-3Xの原型)とF-320という機種があり、そのとき買わなかったことが心残りでした。
両方とも現在は廃番となっていて、新品はおろか中古品の入手も困難です。

しかし、先日F-3Xの修理を行ったのがきっかけで、自分で復刻すればよいと気が付きました。
そんなことして法律的に問題ないのかという疑問が湧きますが、以下の2つの理由で問題ないと判断しました。
・これは私のオリジナルではなくDOMKE製品に対するオマージュであると公表している。
・制作することによって不当な利益を得ない。
(販売せず、ブログに掲載することによる広告収入も得ていない。)
これが問題というなら、アニメキャラのイラストを描いたりフィギュアを手作りしてネットで公開している人は全員問題でしょう。
【1.コンセプトを決める】
そうと決まれば、まず必要なのはコンセプトです。
単純にF-3の復刻を目指してもよいのですが、実用品として使うつもりで、細部を自分なりにリファインすることにしました。
使用しているF-3Xで不満なのは背が若干低く、望遠レンズ付きのカメラの収納がややしづらいことです。
よって、少しだけ背を高くすることにしました。
縫製はすべて手縫いと決めました!
自宅にはミシンもあるのですが、自分の力だけで作ると決めました。
【2.デザインを決める】
次にデザイン(カラー)ですが、パソコンのマウスで簡単なイラストを描き、色の組み合わせを考えることにしました。

街で見かける車はツートンカラーが多いようなので、普段から目を光らせてチェックし、何種類かの気に入った組み合わせを描きました。
最終的には、洋裁用品店にあった生地の色から決まったのですが、こういう事を考えるのは楽しいです。
【3.モックアップ作成】
次にパソコンで簡単な展開図を描き、必要なパーツと寸法を考えました。
さらに、実際に作る手順を確認するため、新聞紙で実寸大のモックアップを作りました。
【4.裁断】
モックアップから細部の寸法と手順を修正し、生地の裁断に取り掛かりました。
生地は9.5号帆布です。
DOMKE製品は8号帆布かそれ以上の厚さがありますが、手縫いするにはこれが限界と判断しました。


母が使っていた竹製の物差しと裁断バサミが大活躍です。
(両方とも昭和20年代の製品!)
【5.ストラップ取り付け部の縫製】

底部をぐるりと回るように、ストラップ取り付け部を縫製しました。
世の中にはこれを側面にちょっとだけ縫い付けた製品がありますが、私はあれを見るたびに不安で仕方ありません。
もちろん復刻版もF-3と同じ構造にしました。
【6.フラップの縫製】

F-3のフラップ(蓋)は背面と一体だったようですが、縫製に不安があったので、現行のF-3Xと同じく分割することにしました。
内側のポケットは、F-3は天面にありましたが、これもF-3Xと同じようにフラップの先端側に配置しました。
【7.トリムの裁断】
トリム(ふちどり)は11号帆布を使用しました。
幅は15㎜(一部は10㎜)、内側に折り曲げた部分は10㎜です。

アイロンをかけ、洗濯ばさみでしつけをしているところ。
【8.主要パーツの縫製】
毎晩、仕事が終わってから1,2時間ずつ、般若心経を唱えながら縫製を進めました。
・・もはや宗教行事に近い(笑)。

底面と側面、背面、前面、フラップのトリムまで縫製したところ。
【9.金具の取り付け部】

これらはフラップの留め金具と、ウェストベルトの取り付け金具。
25㎜幅のベルトで取り付け部を縫製。
【10.ショルダーベルトが短いことに気が付く】

ここに来て、ショルダーベルトの長さが全然足りないことに気が付きました。
「あれっ!?」
・・(その2)に続く。
