彼岸花のフィールドで

9月28日、愛知県豊川市
この日は早めの昼食を取り、市内の川沿いのフィールドに出かけました。
狙いは彼岸花に来るアゲハチョウです。

ところが、彼岸花はまだ三分咲きの状態。
つぼみしか無い場所も多かったです。
また、アゲハチョウが発生していたミカンの木は、殆ど伐採されて更地になっていました。
そのせいもあってか、アゲハチョウは非常に少なかったです。

カタバミの群落でヤマトシジミが飛び回っていたので、これを撮影。
本種はどこにでもいる普通種という事で、つい撮影が疎かになりがちです。

よく見ると、交尾しているペアもいました。
交尾ペアに他のオスが絡んで来たところを、偶然写すことが出来ました。

広角レンズを使った撮影では、背景に彼岸花が入るアングルを意識しました。

蝶があまりに少ないので、彼岸花をじっくり撮影してみました。
2時間ほどで撤収。

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、キアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、DG9㎜、G12-60㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL

キタキチョウの羽化と交尾ラッシュ

9月27日、愛知県豊川市 → 新城市

この日も夜明け前から、クロコノマチョウの蛹を見に行きました。
23日の段階で5つ残っていましたが、1つは健在、2つは羽化して抜け殻になっていました。
イノシシが荒らし回ったのか、ジュズダマが横倒しになって、残り2つは行方不明になっていました。
しかし、別の場所にまた新しく2つの蛹が出来ていました。

他の蛹に頭突きしていた幼虫は、その場で蛹になったようです。
(どうやら邪魔だったらしい)
ウラギンシジミの蛹は1つが抜け殻に、残り2つは行方不明になってしまいました。

ここでスパッと諦めて、新城市の彼岸花群生地に転戦・・。
到着は7時過ぎでした。

最初のうちは晴れていたのですが、殆どの時間はベタ曇りとなり、目当てのアゲハ類は非常に少なかったです。
マメ科の植物が繁盛している休耕田を見に行くと、キチョウ(キタキチョウ)の天下となっていました。
一度に確認できたのは15頭。

交尾ペアも2組見られ、いずれもメスは羽化直後でした。
うち1頭は蛹から片方の羽が抜けきらない羽化不全でしたが、交尾を続けていました。
(そのすぐ上に羽化間近の蛹があるのに、後で気がつきました。何というドジ。)
他のオスが何度も絡んで来るので、その瞬間を撮影。
羽化直後のオスに他のオスが誤求愛する様子も見られました。

身近な場所で人知れず数多くのドラマが展開されているなあ。と、あらためて実感。
集落総出の稲刈りが始まったので、10時過ぎに撤収!

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:アオスジアゲハ、キアゲハ、ジャコウアゲハ、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、キチョウ(キタキチョウ)、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

クロコノマチョウの羽化

9月23日、愛知県豊川市
この日もクロコノマチョウの蛹がどうなったか見に行きました。
気合を入れて5時過ぎに出発です。

ところが、4つ残っていた蛹のうち2つは、もぬけの殻になっていました。
「しまった!昨日来ればよかった!」と思いましたが、後の祭りです。
残りの2つはやや黄色っぽくなっていましたが、羽化の気配なし。

がっかりしましたが、1mくらい離れた下草に枯葉の様なものがぶら下がっているのが目につきました。
まさか・・と思ったら、羽化直後のクロコノマチョウでした。
30㎝くらい離れたところに抜け殻がありました。
今まで、存在に私が気付いていなかったようです。
さらに、周囲には羽化していない蛹が3つありました。

1枚目の写真は、F11まで絞り込んで撮影。レンズは50-200㎜で、もちろん三脚使用。
2枚目の写真は、G99Dの「深度合成機能」で深いピントを得ました。・・ほぼ同等の結果に見えます。

この個体は6:44には処女飛行し、8:15に突風が吹くと飛び立って茂みの中に入ってしまいました。
残りの蛹がどうなるか楽しみです。
終齢幼虫も見られたのですが、蛹に頭突き?をする様子も見られました。
この行動の意味はよく分かりません。

ウラギンシジミの蛹は変化なし。
新たに2つの蛹が見つかりましたが、いずれも葉の表面でした。
これまでの30年間、葉の裏面ばかり探していたのは何だったんでしょうか?
成虫も3頭確認。

ムラサキシジミは蛹(前蛹?)になったようですが、アミメアリが群がってすごい事になっていました。

天候:曇りのち時々晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、モンキアゲハ、クロアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ミドリヒョウモン、クロコノマチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、チャバネセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

イチモンジセセリの飛翔

9月21日、愛知県豊川市
先週見つけたクロコノマチョウの蛹を見に行きました。
昨夜が雨だったので、この日羽化するかと思ったのです。
しかし、5つあった蛹のうち2つは既に抜け殻になっていて、残りの3つは羽化の気配なし。

他の物を探す事にしたところ、ウラギンシジミの蛹が見つかりました。
意外なことに、葉の表面に作られていました。
幼虫はもう見つかりませんでした。

数頭のイチモンジセセリが吸蜜に来ていたので、飛翔写真を撮影。
飛翔写真は1/4000秒で撮影しているのですが、それでもピタッと止まらないことがありました。
成虫のウラギンシジミやコミスジも見られたのですが、写真には撮れず。

10時過ぎに撤収。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、コミスジ、クロコノマチョウ、ウラギンシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

ウラギンシジミの幼虫など

9月14日、愛知県豊川市
昨夜まで雨が降っていて、朝から曇が広がっていましたが、それでも出発。
先週見つたクロコノマチョウの幼虫が蛹になっているだろうと予想しました。

予想通り、蛹4つの他、前蛹となっている個体もいました。
今後、羽化のタイミングに出かけることが出来ればよいのですが・・

ミカンの木ではアゲハの終齢幼虫と若齢幼虫が見つかりました。

クズの群落を見に行くと、ウラギンシジミの幼虫が見つかりました。
色には個体差があって、グリーンっぽいのと赤っぽいのがいました。
お尻の突起を真後ろから撮ってみました。

アラカシの幼木ではムラサキシジミの巣が見つかりました。
巣が小さくて、体がはみ出ていますね・・

9時前に撤収。

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:モンキアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200mm、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

皆既月食中の星食

2025年9月8日、愛知県豊川市

9月7日の夜(8日の未明)、皆既月食が見られました。
今回は皆既となる時間が1時間半と長く、その間に星食も見られるという事で、撮影に挑戦しました。

前日の7日夜、カメラ2台をベランダ脇にセットして、10時ごろ就寝・・
うとうとして目を覚まし、まだ早いかな?と思ったら、月食直前の1:10でした!
あわてて飛び起き、カメラを外に出して撮影開始です。

月食の進行の様子は10分おきに撮影する事にし、星食は連続写真に収める事にしました。
さらに、星食の瞬間(潜入と出現)は双眼鏡でも確認。
(その瞬間を見れて感激しました。)

星食の連続写真は、パソコン上で比較明合成しています。
手動で合成位置を合わせたので、星の動きがたどたどしいです。
2枚目の写真は「みずがめ座 82番星」の潜入と出現。
3枚目の写真は「みずがめ座 81番星」の出現の様子です。

広角レンズでの連続写真は、途中で露出を確認するためにタイマーを切ったのですが、再開する時間を間違えてしまい、一部間隔がおかしくなってしまいました。
これは次回への反省点ですね・・

天候:晴れ
機材:機材:Panasonic GH5Ⅱ、G9PRO2、フォクトレンダー10.5㎜、G100-300㎜、GITZO GT1544T、GITZO G226、Kenko SKYMEMO-S

モンキアゲハの変異の度合い

2025年9月6日、愛知県豊川市

この日も夜明け前に出発。
台風一過の晴天なので、新生蝶が見られると判断しました。

林道では、ボロボロのモンキアゲハが目覚めて活動を始めようとしていました。
背景に朝陽が射しこんで奇麗でした。

アゲハ類が活動するまで、イチモンジセセリなどを撮影・・。
8時を過ぎると、咲き残ったクサギの花にアゲハの仲間がやって来ました。

モンキアゲハは、わりあい新鮮な個体もいました。
その中にずいぶん白っぽいメスが・・
よく見ると、後翅の黄白斑が内側に向かって連なっていました。
さらに、左後翅の前縁部が白く、この部分には鱗粉が乗っていないようにも見えます。
モンキアゲハは裏面の赤色紋とともに黄白紋に変異の度合いがあるようで、いつも注意して見ています。

アカボシゴマダラがエノキの葉に産卵していましたが、地表に降りて枯葉にも産卵していました。
カラスアゲハに混じってミヤマカラスアゲハのメスも一度だけ見られたのですが、うまく撮れず。
11時前に撤収!

天候:晴れ時々曇り
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

夜明け前の羽化

8月30日、愛知県豊川市

この日は、先週見つけたアカボシゴマダラの蛹がどうなったか、見に行きました。
早朝に羽化することは分かっているので、5時前に出発。

・・と思ったら、見つけておいた3つの蛹は全て羽化して空っぽになっていました。
がっかりしてふと別の木を見ると、そこに羽化直後のアカボシゴマダラがいました。
時刻は05:10。
って、まだ夜明け前ですよ!
既に翅を開いたり閉じたりしていて、羽化してから時間が経っている様子。
ということは4時台に羽化した訳ですね・・

この日、蛹の抜け殻は計6個も見つかりました。
まだ羽化していない蛹も1つありました。

クサギのポイントではモンキアゲハやカラスアゲハが見られました。
カマキリに捕まって、食べられている個体もいました。
路上には、その翅が落ちていました。

道路に水が染み出しているところでは、シオカラトンボの打水産卵が見られました。

ダイミョウセセリの飛翔写真などを撮り、帰ろうとしたらアカボシゴマダラがクヌギの樹液に来ました。

10時前に撤収。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

カラスアゲハ(LEICA DG50-200㎜試し撮り)

8月23日、愛知県豊川市

今年もクサギの花が咲き誇る季節となりました。
毎年撮っているアゲハチョウとの組み合わせを狙いに、早朝から郊外の公園に向かいました。
先日手に入れたLEICA DG 50-200㎜の試し撮りも兼ねています。
これはPanasonicが開発製造しライカの認証を得た、いわゆる「パナライカ」と言われるレンズです。
この存在を揶揄する人もいますが、そもそもライカのレンズは銀塩時代からシュナイダー・ツァイス・シグマ・ミノルタなどから供給を受けていたので、Panasonicだけ差別する理由などありません。
ライカはライカだと思っているので、その写りに期待です。

クサギの花には7時過ぎからカラスアゲハがやって来ました。
かなり長い時間吸蜜していましたが、下草に降りて休憩することもありました。

道路沿いのエノキやその周辺の草木で、アカボシゴマダラの蛹が3つ見つかりました。
カラスザンショウの近くではアゲハの蛹もありました。
いずれも羽化の気配なし。

天候は曇りがちで、時々太陽が顔を出すという状況。
ヒメウラナミジャノメが吸蜜しているのを見つけて撮影。
これまで手に入れたマイクロフォーサーズ用レンズに共通することですが、近接撮影でも解像力が落ちないので、昆虫写真に向いていると思います。

クサギにはナガサキアゲハもやって来ました。カラスアゲハはメスも1頭だけ見られました。

クサギの花に日が当たり始めて黒色系アゲハはあまり来なくなったので、ここで山一つ越えたポイントへ転戦。
こちらのクサギは辺り一面に甘い香りを漂わせるほど花の数が多く、多数のアゲハ類を引き寄せていました。
モンキアゲハやクロアゲハは汚損した個体が多く、比較的新鮮なカラスアゲハを選んで撮影。

クサギの樹高が高いのでなかなか下の方に降りて来てくれませんでしたが、粘って撮影しました。

暑さと疲れで集中力が続かなくなり、11時前に撤収です。
それでもこの日の撮影枚数は8000枚を超えました。

DG 50-200㎜は期待通りの描写で、ネット上のレビューで見かけるような二線ボケは感じられませんでした。
むしろボケ味は非常に良いと思います。
ぬる~っとした各リングの操作感も良好。
ただ、ズームリングを回して行くと120㎜あたりに少し抵抗が感じられます。
これはカメラ店の展示品でもごく僅かに感じられた事なので、個体差だろうと思います。

天候:曇り時々晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ(キタキチョウ)、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G Macro 30㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL、GITZO GT1544T

チョウを呼ぶまちプロジェクト

8月16日、愛知県名古屋市
2009年から2012年のこと、竹中工務店と他の企業にて“蝶の飛ぶまちロジェクト”なる取り組みが行われました。
名古屋市内の公園を繋ぐように植物を植え、どの程度蝶を呼ぶことが出来るか調べようという活動でした。
残念ながら、その後は活動が尻すぼみになった企業が多いようです。
しかし、現在は名古屋市が“チョウを呼ぶまちプロジェクト”として、生物の好む草木の苗を配布したりしているようです。
(微妙に名前が違う)

・・という訳で、この日は名城公園の他、周辺の公園や緑地の状況を見に行きました。

地下鉄名城線・名城公園駅で下車したのですが、駅から名城公園への経路がバリアフリー化されていました。
しかし、アリーナの建設やら整備に伴い、公園周辺の木々は伐採されたところも目立ちました。

公園内ではビスカスの花にチャバネセセリが来ていました。
花壇はランタナや百日草など、蝶の好む花が植えられていて、多数の蝶が集まっていました。

フラワープラザのガラスドームの向こうに見えるのは、新しくできたIGアリーナ。
遠景で撮影したアオスジアゲハは、“タンノ型”の個体でした。

名古屋城の堀の東側にはカラタチの長~い生垣があって、アゲハチョウの楽園となっていたのですが、すっかり伐採されてスチール製の柵に変えられてしまいました。

さて、その後、周辺の様子を見て回りました。
道路わきに花壇が整備された場所では、モンシロチョウやアゲハチョウが見られました。
民家の前の道路に、植えたのか種がこぼれたのかランタナが生えていて、アゲハチョウが来ていました。

まだ時間が早かったので再び名城公園に向かいました。
華やかな背景が入るよう、アングルを意識して撮影する事にしました。

いつまでもこの公園が彼らの楽園でありますようにと願わずにいられません。
“チョウを呼ぶまち”の今後も継続して見に行こうと思います。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ
機材:機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12-60㎜、G100-300㎜、Nikon MIKRON 6×15