静岡遠征

7月25日、静岡県浜松市
この日は愛知・静岡・長野の県境にあるクロツバメシジの生息地を訪れました。
初夏の遠征が空振りに終わったので、今回は間違いなく見られるだろうというポイントにしました。

飯田線の電車に揺られること2時間、最寄り駅に到着です。

早速、食草のツメレンゲの様子をチェックしたのですが、前回来た2年前よりも株の数が減っているようでした。
そしてなにより、肝心のクロツバメシジの姿が見えません。

例年であればこの時期には新鮮な個体が飛び交っているはずなのですが、全くいないのだから仕方がありません。
ツメレンゲを見ても、幼虫が内部から葉肉を食べて皺くちゃになっている株が見当たりません。

このポイントにいたのはヤマトシジミくらいでした。

さらに足を延ばして2か所を回ったのですが、いずれもツメレンゲが減っており、本当に生息しているのか怪しい状態となっていました。

駅に向かう途中、足元から何か大きな蝶が飛び立ったと思ったら、アカボシゴマダラでした。
動物の糞から吸汁しています。

場所的に面白いところだったので、超広角レンズでグッと寄ってみました。
おかげでカメラもレンズも糞まみれになりました。

目当てのクロツバメシジが見られず、遠征としては寂しい結果ですが、いなかったというのも一つのデータなので、仕方ありません。
時間が取れたら、秋が深まるころにもう一度チャレンジしようと思います。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、DG9㎜、DG Macro45㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL

ニワハンミョウの交尾

5月5日、静岡県浜松市
せっかくの連休なので一度くらい遠征しようと思い、クロツバメシジを狙いに愛知県と静岡県の県境付近へ出かけました。

無人駅で下車し、これまで行ったことのない市街地に生息地がないか探索。
しかし、結論を先に書くと、クロツバメシジは見つかりませんでした。

河原に降りてみると、豊川市では発生の末期となっているツマキチョウがまだ見られました。
これは産卵しているところ。

強風の中、吸蜜するオス。

産卵場所を探すメス。

何やら足元をちょこまか動いているものがいたので、よく見ると、ニワハンミョウでした。

大小の個体がいて、大きい方がメスで小さいほうがオスだろうと予想。

2頭が私の足元に来たと思ったら、小さいほうが大きい方に飛び掛かって交尾が成立しました。

脅かさないようにゆっくり後ずさりして、望遠ズームで撮影。

オスの交尾器が見えます。

疲れたので駅に引き返したところ、ホームに植えられているツツジにオナガアゲハがやって来ました。
今期まだ見ていなかったので嬉々として撮影。

お目当てのクロツバメシジは見られませんでしたが、それなりに楽しめた遠征でした。

天候:晴れ
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、オナガアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、ツマキチョウ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ
機材:Panasonic G9PRO2、G99D、G12‐60㎜、DG50-200㎜、Nikon 8×20 HGL

スミレにギフチョウ

3月30日、静岡県浜松市枯山
さて、今年も野鳥にうつつを抜かして蝶の撮影に出遅れた感がありますが、ギフチョウの発生する季節となりました。
前日の土曜日は天候不良のため見送って完全休養日とし、30日の日曜日に賭ける事にしました。
5時前に起床して朝食を取り、頭の先から足の先まで青いものがついていないことを確認して、いざ出発!
(言うまでもありませんが、青いものを身につけないのは、ギフチョウの生態を必要以上に乱さないためです)。

山の中腹に車を停め、ここから小一時間のハイキングです。

毎年撮影している集落の桃の花・・この風景を見ると、「ああ、今年もやって来たんだなあ」と思います。
道中の桜や桃の開花状況から、ギフチョウは間違いなく発生していると見ました。
例によって発生状況の予備知識なしで訪れたため、少々不安ではありました。
個人的に今年の初見日は3/25から3/30の間と予想していましたが、実際にはもっと早かったみたい。

8時過ぎに駐車場に到着。
寒い・・。設置されている温度計は8℃を差していました。
ここから稜線沿いに歩いて行きましたが、9時前にはコツバメが飛ぶようになり、9時過ぎにいつものポイントに着くと、先着の同好者から1頭見たとの知らせが。
ムムッ、この状況で?
しばらくすると複数の個体が追飛するようになり、喜んで撮影。

朝のうちは肌寒いためか、飛んでもすぐ地表にとまる個体が多かったです。
さかんに追飛するので、トランザムモードで飛び立つ瞬間を狙いました。

スミレの群落が咲いていたので、ギフチョウが来るのを待ち伏せ。
1つの花での吸蜜時間は短いのですが、何度かやって来たのでチャンスがありました。
スミレで吸蜜する写真は背景がごちゃごちゃした地面になりがちですが、ここはうまい具合に背景が抜けていい感じの所でした。

枯草が邪魔になることが多かったのですが、私は事前に枯草を掃除したりしないので仕方ありません。
それが自然な状態だと思うので。

オスばかりかと思いきや、交尾付属物をつけたメスもやって来ました。
それを見つけたオスがちょっかいを出していましたが、交尾付属物が邪魔になって交尾できず、すぐに離れていました。

有名ポイントのアセビは花が少なかったですが、数頭のコツバメが吸蜜に来ていました。
風が強いのでアセビにギフチョウは来ないかと思ったのですが、正午ごろチェックすると来ていました。
しかし、ちょっと遠い・・。
もう1カ所のアセビにも来ていましたが、そちらも花が少なく、下から見上げる場所だったのでうまく撮れず。

正午前になるとやや数が減ったようでした。
ところで、この日はヒオドシチョウを全く見かけなかったのが気になります。

古くなった柵が遊歩道脇に置かれており、そこもギフチョウの占有ポイントになっていました。

このあとカタクリのポイントにも行ってみたのですが、まだ花は少なかったです。
次第に天候が曇りがちになって風が強くなり、そちらではギフチョウは1頭見かけただけでした。
13時過ぎまで粘りましたが、風が一向に止まないので撤収。

天候:晴れのち時々曇り
本日見られた蝶類:ギフチョウ、コツバメ
機材:Panasonic LUMIX G9PROⅡ、G99D、G12-60㎜、G100-300mm、Nikon 8×20 HGL

真夏のクロツ・クエスト

7月20日、静岡県浜松市
愛知・静岡・長野県の県境付近には、絶滅危惧種であるクロツバメシジミ(通称クロツ)がいます。
2010年代にその生息地探しに熱中した事がありましたが、ここ数年はその時見つけたポイントに出かける事が多くなっていました。
これではいけないという気になったので、初心に戻って久しぶりに「クロツ・クエスト」に出かける事にしました。
・・って、こんな暑い時期にやらなくても(笑)。

過去の実績としては8月の第一週にクロツバメシジミの第三化が見られる事が多かったのですが、今回はそれより2週間ほど早めという事になります。
果たしてどうなるでしょうか?
その前に、この付近を電車で通るたびに気になっているコオニユリの群落を訪れてみると、チャバネセセリが吸蜜にやって来ました。

2頭が時々追飛したりしながら吸蜜していましたが、これは花びらに垂れて来た蜜を吸っているんだろうか?

さて、気が済んだので、クロツバメシジミの食草であるツメレンゲやベンケイソウを探して道を進みます。
舗装道路の真ん中に何か落ちていると思ったら、アシダカグモと、その周りを歩き回っているオオクロモンベッコウ(オオクロモンバチ)でした。
クモは既に身動きできない状態で、オオクロモンベッコウは辺りを歩きながら、時々自分の脚の関節を舐めていました。

・・さらに道を進むと、今度は何か鮮やかな色をしたものにコミスジが纏わりついているのに出くわしました。
一体何だろうと思って双眼鏡で確認すると、車に轢かれたカエルの死骸なのでした。
コミスジは、こういう類も好物のようです。

さらに進むと、広場の横の石垣にクロツバメシジミがいるのが見つかり、ひとりで喜びました。
羽化したての様な新鮮なオスでした。

さらに1区間歩いて、なじみの生息地を訪れる事にしました。
1カ所目は全くクロツバメシジミの気配なし。
2カ所目では複数のオスがヒメジョオンに吸蜜に来ていました。
中脚で複眼や触角の手入れをしている個体もいました。

天候は晴れたり曇ったりの繰り返しでしたが、汗が止まらなくなり、用意した水1Lを飲み干してしまいました。
歩いていると足が重くなって来て、これは例の「ぬりかべ」が出て来る兆候だと思って早めに撤収。
案の定、帰りの電車の中で足が攣りました。

豊橋まで引き返して本屋に寄り道し、ナショナルジオグラフィックのバックナンバーを購入。
(オオカバマダラの記事があったので)

駅前でヤマトシジミとムラサキツバメを確認。
マテバシイが豊川行きバス停の前に植えられていて、これを食樹とするムラサキツバメを稀に見かけます。

天候:晴れ時々曇り
本日見られた蝶類:アゲハチョウ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ(キタキチョウ)、ツマグロヒョウモン、ヒメウラナミジャノメ、クロツバメシジミ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、DG9㎜、G MACRO 60㎜、GX45-175㎜、Nikon 8×20 HGL

枯山のギフチョウ・2024

3月27日、静岡県浜松市 枯山
私の勤務先では、年始にその年の有給休暇を申請する事になっています。(変更も可)
以前、ギフチョウを撮りに行くために三連休を取ったら三日とも天気が悪かった事があったので、今年はあらかじめ水曜日を押さえておきました。

結果的にこれが奏功し、前日までの雨が上がって撮影日和に・・
・・と思いながら車を走らせていたら、前方に雲が広がり出し、中腹の空き地に車を停めて歩き出す頃にはベタ曇りとなってしまいました。
どうやら、静岡県西部や奥三河は、高気圧に覆われた時も雲が広がることがあるようです。

ミツマタの群落を抜け、1時間ほど歩いて車止めに到着。
途中で休憩しながら右の階段を登り切ると、少し陽射しが出て来ました。
しばらく様子を見ていましたが、晴れて来たのでアセビのポイントへ移動。

アセビは満開でヒオドシチョウが来ていました。
コツバメも吸蜜や占有行動に来ていました。

しかしギフチョウはなかなか現れません。
早めの昼食を取っていると、10:40になって最初の1頭が飛んで来ました。
同好の士と喜び勇んで撮影。
そのギフチョウはしばらく辺りを旋回して、アセビにやって来ました。

「やったー!これで安心して帰れる(?)」と皆で喜び合いました。

同好の士・5人が集まったので自己紹介し合いましたが、5人のうち豊川市在住者が私を含め3人いる事が分かり、お互いに苦笑しました。
しばらくすると複数の個体が飛び交うようになりました。

今年の初見日は、お会いした人によると15(16?)日だったらしい。
私は個人的に、この日(27日)が初見日になるだろうと思っていました。

12時ごろ、カタクリのポイントを回るため移動を始めました。
カタクリは全く咲いておらず、かろうじて蕾が一つ見つかっただけ。
この頃から曇りがちになりましたが、よく見かけるポイントで1時間以上粘ったところ、延べ5回オスが飛んで来ました。
杉や松などの常緑樹の梢を舐めるように飛んでいましたが、これは枝にとまっているメスを探しているのだと思います。

14時ごろ撤収。
お世話になった方々、ありがとうございました。

天候:曇りのち晴れ
本日見られた蝶類:ギフチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ、コツバメ
機材:Panasonic LUMIX GH5Ⅱ、G99D、G12-60㎜、GX45-175㎜、Nikon MIKRON 6×15